或る日、僕は

春休み:3月9日(Sat)~3月27日(Wed)

私の仕事場|気に入っている理由

 PC作業ではない作業従事。集中力と、正確かつ確実な仕事が求められる。地味だが、根気のいる仕事だ。これが実働4時間。私の勤務のうち3分の2はこの作業従事である。

 さて、地味だと書いたが、これが私、この作業をけっこうおもしろくする方法を編み出したおかげで、安定した結果を出しながら、かつ、定時上がり、つまり残業をしないで終業することが、職場の慣習となっている。

 私の職場は、残業がほとんどない。いや、ないと言い切れないのは、もしかしたら残業している方がいらっしゃるかもしれないための、控えめな表現である。残業がほとんどない。勤務時間内に、仕事のめどが立つ。つまり、勤務時間中に仕事をしているのである(当たり前と言われそうだが、勤務時間中に仕事をしているのが当たり前とも限らない)。

 この4時間の間に交わされる会話量は、半端ない。食べ物の話題は基本的に毎回のことだし、また、個々人の暮らしの実感の話や、近所の話題など、4時間に及ぶ雑談が毎回繰り広げられる。4時間に及ぶ雑談。わりと楽しませてもらっている。「さすがに今日は話題が何もないだろうなぁ」と思って油断してはならない。あらゆる雑談が繰り広げられる。この雑談、聞き流してもよいのだが、なんせ少人数、無視するわけにもいかず、しぶしぶ聞くよりかは、「むしろ積極的に雑談に乗ってみよう」とシフトチェンジしたところ、ぎこちないながらも、ちょっとずつ話が面白く感じられるようになってきた。なんと言っても、集中力を要するうえ、正確かつ確実な仕事が求められる作業である。雑談を避けるわけにはいかない(?)。

「無言で仕事をする」という選択肢もある。しかし、タイムスケジュールがうまいこと組んであって、込み入った話になってくるあたりでだいたい小休憩をとる時間になり、席を外すことが可能だ。つまり、上っ面だけの話ではもたないが、かといって複雑な話をするには若干時間が足りないという絶妙な時間配分となっている。そのため、雰囲気はけっして悪くない。むしろ、仕事に取り組む姿勢としては非常に良いと思う。そして成果が上がっている。モチベーションを保つためにも、雑談は必要なのだ。

 私は、どのような方法をとっているのか。けっこうおもしろくする方法を編み出した、と書いた。前置きを長くとったところだが、方法を述べると、「な~んだ」と、拍子抜けされること請け合いである。

目的:「集中を要する作業を行いながら、4時間に及ぶ雑談を楽しむ。」
手法:話題の準備をしないこと。

 たったこれだけである。「な~んだ」と思われた方、正解ですが、少し考えてみましょう。

 4時間、話のタネが尽きない。それも毎回。こんな職場、ちょっと想像してみられてください。想像できますでしょうか^-^

 これが、私が今の仕事を気に入っている理由です。

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